*＊．＊*＊．キーンン
この音って、何だっけ？
迷うが故に
世界は
閉じられた城で
*＊．＊*＊．カーンン
これは、 わたしへの
本当は
東も西もなく
どこに南北があるのか
．．
*＊．＊*＊．コーンーン
*＊．＊*＊． …
こっちへ戻れとの
なんだぁ 合図か、
世界は 空 で
この世は限りなく自由で
全ては 空 なのだ
*＊．＊*＊． …
潮の匂いと、波の音に目が覚めた
良かった
見回すと服はちゃんと着ていた。
白装束だけど。
「おきたかっ？マイケルっ！」
キンキン高い声に、そっちを
見たら
「ちっさ！めっちゃちっさ！」
幼子になった大師だろう
子どもが、岩場に座ってるわけ。
初めて会ったヤオより、
「ちっさ！どうしたの？大師。」
余りのちっささに、
これは、初めて痛みとかダルさの
残る体を おこして、
チビ大師の頭をなでた。
「 ぜんぶ吹っ飛んだっ！おぬし
のいろいろを整えたらなっ！」
ことばではプンスカだけど、
チビ大師ってば
なでられて、
満更ではなさそうな気がする。
「 game クリアだっ！」
それは 、、いきなりかい！！
そこに情緒とかないのー？
てか、牢屋からのー
岩場！！
「戻ってきたの？門を使って？」
チビ大師は、手に持つ金剛杖を
マイケルに渡す。
「 なかなか良い塩梅になった！
礼を、いうぞっ。ああ、おぬし
の宮にあった子種は、ヤオに
うつした。器は、テュルクの
机にあったヤツを使っておる。
金ぴかだぞっ！おめでとう！」
いやいや？、金ぴか？
「 金ぴかの人間なんて、こっちに
いないからやめてよ。それより」
わたし、何歳なの？
それに、ここ何処！！あの世界で
7年も過ごしたんだよ！！
「 案ずるなっ。マイケルがこの
世界から失踪して3ヶ月に
戻っておるっ！手紙も 届けて
おいたから、こちらも安心して
迎えがくるだろうっ！あとは」
残りの力で、おぬしの記憶を
戻すだけだな。
そうチビ大師が えへへと、
頭を掻いた。
「 え？手紙って、最初の方に
ラボで書いたヤツ？全然迎えとか
お願いしてないよ、あれ。
それに、なんかあっちの島
沈みかかったり大変だったし、」
結局、わたしルークと
別れたってこと？何その切ない
バットエンド？
やっぱり情緒も雰囲気もない
おざなりじゃない？
体だけじゃなく、頭も子ども？
そこは、見た目だけ子どもでしょ
「 安心せいっ！マイケルの紋の
力で、島は浮島になって虚空に
上がった。テュルクとの子は、
ヤオが、生む。この世界の穢れ
は、回避できた。おぬしの待つ
運命のあいても 安泰だぞっ！」
万々歳万々歳！！
さあ、わし最後だなとか、
勝手に、いうな！！
「 あのね？いいよ！覚えておく。
折角だし、大師きえちゃうじゃ
ないの？いい、記憶もっとく」
チビ大師はいっちょまえに
目を真ん丸くして
驚いてやんのー。
て、ちがう！ちがーう！
クライマックスが突然すぎる！
ん、ドラマチックがとまらない？
いやあげるのは、
ロマンティックだっけ？
あ、だから島も大陸も沈まない？
わけわからんわ！
「 いいのかっ？そ、そうか。
良いのかっ。ならば、この洞窟
を速く出ろっ、潮が満ちると
厄介じゃ。遊歩道をいけば、
迎えがくるだろうっ。よいか？」
って、段々チビ大師が
周りの岩場と同じ色になってく。
まてまてーい。
だってハショリ過ぎて、
読者もわたしも、怒るって！
ここで
消えるか？！
『 気分は、どうだっ？マイ、』
大師ーーーーーーー！！
視る間に、チビ大師は、
岩場に置かれた 阿弥陀の石板に
変わった。
見回すと、
確か大きな洞窟の空間。
地下宮は、茶色の切り出した
岩肌だったけど、
ここは青緑色の鱗みたいな岩場。
青空に、広がる海。
凄い場所だけど、
波の音も凄い。
白装束に金剛杖は、遍路の姿。
「ここを、出ると遊歩道？！」
なんだ！このモヤモヤ！
まずは家に帰る！！
シャワーする！
エステいく！
洞窟を抜けて海に出るって！
遊歩道！めちゃくちゃ朽ちてる！
かなり死ぬ気で渡らないと。
断崖絶壁！
遊歩道がちゃんとしてても、
怖いわーーー！！
「大師ーーー！！世界を救わせて
これはないでしょーーー！！」
もう！バラバラの鉄屑を
つたって、乗り越えて、
足を岩に取られながら進む。
一向に迎えなんて
来そうにないし！！
船もみえないし、
ヘリだって飛んでないし！！
『おーい。誰かいてるんー？！』
女の人の声？
「Help me！！助けて！」
『 うわぁ、ちょっとえげつない
場所ちゃいます？あきませんわ』
別の声も聞こえて、
陥落した遊歩道の向こうに、
３人の女性の姿を見つけた。
「ここ！！Help ！！」
向こうもわたしに気がついて
くれたから、思いっきり
手を振る。
『巡礼者さんですか？！』
一番町後ろの女の人が叫ぶ
ことば、に一瞬たじろいだ。
ヤオ、どうしてるかな。
最後あれで別れちゃったけど。
いろいろ気持ちあったけど、
ヤオに出逢えて本当に
ラッキーだった。
何より 凄く 気分が軽くなって
ヤオを今はもっと特別に
思える。
「オヘンロで 迷いました！
マイケル・楊っていいます。」
相手が何故かびっくりしている。
あ、言葉のもどかしさが
戻ってる。
元世界に帰ったんだなあー。
「 電話をかけて下さい。
マイケル・楊が戻ったと。」
渾身の声を、出して、
海の風に煽られ消えそな
ことばを わたしは伝える。
この世界でなにも不自由ない
令嬢のわたしは、
調整世界で 何もないマイケルに
なって、人を好きになった。
「 迎えにきて下さい！
わたしは ここにいる！」
でも、そこで全てを持つけど
元世界の自分と同じ様に
葛藤をする人に出逢って、
解ったこと。
この世界でも １番のエネルギーは
どこにいてもあった。
Here I am ！
END
2021・2月2日～3月12日
10年目の震災に祈る。さいけ みか
恋愛異令嬢は世界を救う！
成り上がって↑上がって↑
調整国ゲーム。～そこに愛は
あるんか？～ 脱稿。
この音って、何だっけ？
迷うが故に
世界は
閉じられた城で
*＊．＊*＊．カーンン
これは、 わたしへの
本当は
東も西もなく
どこに南北があるのか
．．
*＊．＊*＊．コーンーン
*＊．＊*＊． …
こっちへ戻れとの
なんだぁ 合図か、
世界は 空 で
この世は限りなく自由で
全ては 空 なのだ
*＊．＊*＊． …
潮の匂いと、波の音に目が覚めた
良かった
見回すと服はちゃんと着ていた。
白装束だけど。
「おきたかっ？マイケルっ！」
キンキン高い声に、そっちを
見たら
「ちっさ！めっちゃちっさ！」
幼子になった大師だろう
子どもが、岩場に座ってるわけ。
初めて会ったヤオより、
「ちっさ！どうしたの？大師。」
余りのちっささに、
これは、初めて痛みとかダルさの
残る体を おこして、
チビ大師の頭をなでた。
「 ぜんぶ吹っ飛んだっ！おぬし
のいろいろを整えたらなっ！」
ことばではプンスカだけど、
チビ大師ってば
なでられて、
満更ではなさそうな気がする。
「 game クリアだっ！」
それは 、、いきなりかい！！
そこに情緒とかないのー？
てか、牢屋からのー
岩場！！
「戻ってきたの？門を使って？」
チビ大師は、手に持つ金剛杖を
マイケルに渡す。
「 なかなか良い塩梅になった！
礼を、いうぞっ。ああ、おぬし
の宮にあった子種は、ヤオに
うつした。器は、テュルクの
机にあったヤツを使っておる。
金ぴかだぞっ！おめでとう！」
いやいや？、金ぴか？
「 金ぴかの人間なんて、こっちに
いないからやめてよ。それより」
わたし、何歳なの？
それに、ここ何処！！あの世界で
7年も過ごしたんだよ！！
「 案ずるなっ。マイケルがこの
世界から失踪して3ヶ月に
戻っておるっ！手紙も 届けて
おいたから、こちらも安心して
迎えがくるだろうっ！あとは」
残りの力で、おぬしの記憶を
戻すだけだな。
そうチビ大師が えへへと、
頭を掻いた。
「 え？手紙って、最初の方に
ラボで書いたヤツ？全然迎えとか
お願いしてないよ、あれ。
それに、なんかあっちの島
沈みかかったり大変だったし、」
結局、わたしルークと
別れたってこと？何その切ない
バットエンド？
やっぱり情緒も雰囲気もない
おざなりじゃない？
体だけじゃなく、頭も子ども？
そこは、見た目だけ子どもでしょ
「 安心せいっ！マイケルの紋の
力で、島は浮島になって虚空に
上がった。テュルクとの子は、
ヤオが、生む。この世界の穢れ
は、回避できた。おぬしの待つ
運命のあいても 安泰だぞっ！」
万々歳万々歳！！
さあ、わし最後だなとか、
勝手に、いうな！！
「 あのね？いいよ！覚えておく。
折角だし、大師きえちゃうじゃ
ないの？いい、記憶もっとく」
チビ大師はいっちょまえに
目を真ん丸くして
驚いてやんのー。
て、ちがう！ちがーう！
クライマックスが突然すぎる！
ん、ドラマチックがとまらない？
いやあげるのは、
ロマンティックだっけ？
あ、だから島も大陸も沈まない？
わけわからんわ！
「 いいのかっ？そ、そうか。
良いのかっ。ならば、この洞窟
を速く出ろっ、潮が満ちると
厄介じゃ。遊歩道をいけば、
迎えがくるだろうっ。よいか？」
って、段々チビ大師が
周りの岩場と同じ色になってく。
まてまてーい。
だってハショリ過ぎて、
読者もわたしも、怒るって！
ここで
消えるか？！
『 気分は、どうだっ？マイ、』
大師ーーーーーーー！！
視る間に、チビ大師は、
岩場に置かれた 阿弥陀の石板に
変わった。
見回すと、
確か大きな洞窟の空間。
地下宮は、茶色の切り出した
岩肌だったけど、
ここは青緑色の鱗みたいな岩場。
青空に、広がる海。
凄い場所だけど、
波の音も凄い。
白装束に金剛杖は、遍路の姿。
「ここを、出ると遊歩道？！」
なんだ！このモヤモヤ！
まずは家に帰る！！
シャワーする！
エステいく！
洞窟を抜けて海に出るって！
遊歩道！めちゃくちゃ朽ちてる！
かなり死ぬ気で渡らないと。
断崖絶壁！
遊歩道がちゃんとしてても、
怖いわーーー！！
「大師ーーー！！世界を救わせて
これはないでしょーーー！！」
もう！バラバラの鉄屑を
つたって、乗り越えて、
足を岩に取られながら進む。
一向に迎えなんて
来そうにないし！！
船もみえないし、
ヘリだって飛んでないし！！
『おーい。誰かいてるんー？！』
女の人の声？
「Help me！！助けて！」
『 うわぁ、ちょっとえげつない
場所ちゃいます？あきませんわ』
別の声も聞こえて、
陥落した遊歩道の向こうに、
３人の女性の姿を見つけた。
「ここ！！Help ！！」
向こうもわたしに気がついて
くれたから、思いっきり
手を振る。
『巡礼者さんですか？！』
一番町後ろの女の人が叫ぶ
ことば、に一瞬たじろいだ。
ヤオ、どうしてるかな。
最後あれで別れちゃったけど。
いろいろ気持ちあったけど、
ヤオに出逢えて本当に
ラッキーだった。
何より 凄く 気分が軽くなって
ヤオを今はもっと特別に
思える。
「オヘンロで 迷いました！
マイケル・楊っていいます。」
相手が何故かびっくりしている。
あ、言葉のもどかしさが
戻ってる。
元世界に帰ったんだなあー。
「 電話をかけて下さい。
マイケル・楊が戻ったと。」
渾身の声を、出して、
海の風に煽られ消えそな
ことばを わたしは伝える。
この世界でなにも不自由ない
令嬢のわたしは、
調整世界で 何もないマイケルに
なって、人を好きになった。
「 迎えにきて下さい！
わたしは ここにいる！」
でも、そこで全てを持つけど
元世界の自分と同じ様に
葛藤をする人に出逢って、
解ったこと。
この世界でも １番のエネルギーは
どこにいてもあった。
Here I am ！
END
2021・2月2日～3月12日
10年目の震災に祈る。さいけ みか
恋愛異令嬢は世界を救う！
成り上がって↑上がって↑
調整国ゲーム。～そこに愛は
あるんか？～ 脱稿。
