于奴奴奴奴ヌヌヌ!!
いったい全体
何故此の様なった?!

「ホウレアンサン!ミチクリイ」

翼龍隊長ドゥワネイは、
次元津波の衝撃から、そのまま
虚空にとどまっていた。

「直ちに城へ帰還のつもりが、」

志願者の1人が墜落。対応に
追われながらも
志願者は全員城へと戻せた。
が、
翼龍隊の殆どは、虚空に
残留した形になってしまう。

「 しかも、『オキノハマ』を
連れたままでだ。あ、懲ら!」

ドゥワネイは
急いで手元の綱を
引っ張って、
異世界人の男を
龍の背中に引き戻す。

「 ワシンナァァ、オキノハマ
ヤネェ!ドケエモンヤ! 」

男は手に長銛を、持っている。
この銛が、武器だと考え
ドゥワネイ達は、
なるべく自分達翼龍隊が男達を
確保したのだが。

「ホウラ、ヨウケタベチャ!」

男は、
手にしたソレを
ドンドン翼龍に
食べさせる。
始末の悪い事に翼龍も、ソレを
旨そうに
食べるのだ。

「ヨウケトルチャヨ!」

男、ドケエモンは
ドゥワネイの白い翼龍から
身を乗り出して、銛で『術』を
突き、
手で剥がしていく。

『ダーゴラーーーン..ダゴラーーーン..ゴガラーーーンガラーー...』

再び、虚空のドゥワネイの耳に
まで
鐘音が届き始めた。

「 有れは、魔法の鐘音、、」

きっと、この虚空で作業を
する自分達に向けて
鳴らされているであろう
音。

「ヨゥハガルル、ゴツナッタ!」

ドケエモンが音の効果とは
知らずに 調子よく『術』を
剥がしていく。

それは、まるで漁をするかに。

周りをみれば、
あちこちに 翼龍から身を
乗り出して、『オキノハマ』達が
王将軍テュルクが放った
守護ドームに手を伸ばして
『術』を狩る。

『ダーゴラーーーン..ダゴラーーーン..ゴガラーーーンガラーー...』


次元津波が後、墜落者も回収し
ドゥワネイ達は城へ
向かって異世界人を乗せて
飛んだ時。

その下降の途中、
魔充石で吸収した 遠視能力が
独りでに動く。

「此れ程速く侵略を試みるとは」

剥き出しになる海底都市の
さらに沖。
そこに夥しい他国の海馬の軍を
ドゥワネイは 視たのだった!

地空結界で軍自体は
阻まれているのだろうが、
遠視するドゥワネイの横を、
突然
黒い影が横切る。

「『術』だ!!全翼龍隊!高度を
上げて面舵旋回!上昇しろ!!」

ドゥワネイが怒号を挙げる!

すぐに目の前で
薄銀のドームが藩島に
被せられた。
締め出されるとしても、
このドームの覆いを
自分達が隔たりになって
邪魔は出来ない。

しかし、『術』は自分達にも
張り付く。

「上昇して、逃げろ!!」

そう、全翼龍隊に命令を飛ばす!
その刹那、
ドゥワネイの白き翼龍に同行で
乗せていた異世界人が、

「コリャ!トニクジャナア!」
と叫んで、ドームに

『ドジャ、ベショ』と張り付く
『術』を掴んだのだ!

「 お前!!すぐに捨てろ!放せ
出なければ、、共々、死ぬぞ!」

慌ててドゥワネイは、
異世界人の男に
汚泥の様な『術』を捨てさせる。

「ナニュイイヨンノカ?」

なのに!
男はケロリとして手の内の
『術』を 『トニク』と言って
ドゥワネイに渡してくるだ!

「 ワシラァ、トニクンリョウシヤ
『トニク』ゥヨウ、シッチョン」

嬉そうに、長銛を振る
同行の男に悪意は
見えない。
すると
見る間に、『術』が
異世界人の手の中で
汚泥から白銀に変わっていく!

「有!お前!何をした!?」

ドゥワネイが驚いて叫ぶが
男は意を介さない。

「トニクナア、ウマイワア。」

そういいながら、
男は自分の懐に白銀になった
『術』を入れようとした。

「和ぁ!やめ、やめーい!」

ドゥワネイが慌ててソレを
男の懐から払うと、
ソレは、空中に飛び出て、

ドゥワネイの白き翼龍がソレを

『パクリ』と食べた!!

「和アエアーー!出せ吐け!」

ドゥワネイが翼龍の 必死の勢いで
口に手を突っ込む。

「アリャ ハラァコワスチャ?」

男は、翼龍の腹を撫でる。

『キュー♪』

翼龍は、
浄化された『術』をエネルギーに
満足そうにゲップをした。


『ダーゴラーーーン. .ダゴラーーーン..ゴガラーーーンガラーー...』


結果、
宰相カハラから、異世界人は
『術』を跳ね返し、自浄すると
通信回線に入り、
魔導師ザードの策で、

「『オキノハマ』達に守護ドーム
に張り付く『術』を漁させるとは
荒唐無稽な策略もよいところだ」

異世界の男
ドケエモンの腰に
魔用品の綱を付け、
虚空に覆われた
守護ドームへ次々放たれる
『術』を
ドゥワネイは往なし、
ため息をつく。

『術』を
ドケエモンが狩って、
浄化した
ソレを
放り投げると、翼龍が食べる。

「腹が減ったなぁ。」

旨そうに食べる相棒を
見てドゥワネイが
呟いた。

他の翼龍隊の異世界人も
長銛を振り回しては
狩りまくって、
隊員が呆れているのが
手に取るようにドゥワネイにも
わかる。

「男男!そうだ!飯にするか」

そうしてドゥワネイは、
腰の道具入れを、開けて
手を突っ込む。
中から、簡単な白米握りが
出された。

「ドケエモン!飯にするか?」

白米握りを手に出して、
ドゥワネイが
異世界の男に
差し出す。

「 アンタサンブンヤケン、タベテ
チクリイ。ソリャカッチャン、
ツクッチクタケンヤ。ホレ。」

カッチャンノ、アイヤワァ。

と、返された。

「 次第にお前の言葉、分かる様に
なってきたが、お前、良い奴だ」

それはお互い様だが、
異世界の男は
顔をクシャッと笑う。

「 ソレニ!ネロウチョンモンガ
アルンヤ!ホゥーーーレ、 」

男はそう言うと、
ドームに手を付ける。

「お前、何をしている?」

ドゥワネイが 男の手元に目を
やると、そこに さっき
『術』を剥がした 小さな穴が
開いていて、
男がそこに手首を突っ込んでいた

「カカッタッチャ!」

男がムンズと掴んだ手の先には

水龍の尻尾!!

「和アアーワ!!何故掴める!」

しかも、掴まれた水龍が
守護ドームの膜を
越えてきただとっ?!どうして!

「 リュウグウノツカイタァ、
メズラシイ!ウマインヤワァ!
アモウテ、プリプリシチョン!」

男は、素早く懐から小刀を
取り出した。

ドテカイ水龍?!だろ?

ドゥワネイが珍しく躊躇する
が間に、男は水龍に小刀を
当てて
裁きはじめた!

「お、お、い、、」

大人背丈3人分はある長さだぞ?
しかも食う?

「ナシダ?キエチシモウタ、、」

男の手の内にあった水龍は、
裁いて骨を取り出すと、
みるみる
蒸発していったのだ!

「カッチャンニ、
タベサセテエニ、、」

キエチシモウタ。

ションボリする男の手には
ドゥワネイもよく知る
水龍の骨だけ
残っている。

それを、捨てようとする男に

「 ま、待てーーー!ドケエモン!
捨てるな!その骨を、捨てるで
ないぞ!!ほら!握りと交換
してやる!捨てるなーーー!」

もう、どれだけドケエモンに
叫んだか知らない。
翼龍隊長ドゥワネイは、
肩で息をつきながら

もう一度 白米握りを男に
差し出す。

男は、手の内の骨と握りを
見比べてドゥワネイの白米握りを
口に入れた。


『ダーゴラーーーン.O gloriosa
**゜**・゜
ぐるりよーだ ダゴラーーーンDomina, どーみん excels
いきせんさ super sidera,..』
**゜**・゜・*・ο゜**

カッチャンノ、、


『 ゴガラーーーンガラー**゜**・゜・*・ο゜**
すんじらしーでら qui te きちや 
**゜**・゜・*・ο゜**
vreavit provide,きゃんべぐるー
りで』**゜**・゜



「カッチャンノ、オライシオンガ
キコユル、キコユルンヤ。 」


**゜**・゜・*・ο゜**
『 lactastiらだすで ...
ゴガラーーーンガラーsacro ubere.  
さあくらぅーべり**゜**・゜・*・ο゜**
ー...』

「如何した?ドケエモン?」

異世界の男を
白き翼龍に乗せて
しばし ドゥワネイも、
飯にする。

ジリジリと、海馬の進軍を
漁り火に、感じながらも。