白井 花太郎と真冬の帰り道しましょ。【完】

苛立ちを抑えつつも、白井が半分に割ってくれた中華まんを受け取る。
中身は肉でもあんでもなくピザだった。ふーん、まあまあセンスあるじゃん。
私は早速ピザまんにかぶり付く。


「鍋城(なべき)さんは高校どこ行くんだっけ?」
「もう進路の話っすか」
「もうすぐ僕達も受験生だからね」
「まぁそうだけどさ」


あっという間に最後のひと口にとなってしまったピザまんを口に含み、このままにしとくのも申し訳ないので、先ほどこぼしたおでんを割り箸で回収しカップにいれる作業にはいる。
少量とは言え胃袋に物が入ったお陰で、幾分機嫌は良くなった。
しかしこの哀れなおでんを見ていると、目の奥がツンとしてくるなチクショウ。
ていうか白井のせいでこうなったなの、何が楽しくて私が尻拭いしなきゃいけないんだ。

生ゴミと化してしまったおでんの処理も済んで、ちょうど近くにあった下半分雪にうもれているゴミ籠にビニール袋ごと捨てる。