白井 花太郎と真冬の帰り道しましょ。【完】

そう言って白井が持っていたコンビニの袋から取り出したのは中華まん。
おでんの具よっつ分には届かないけど、お詫びとしてもらえるに越したことはない。

どこか腑に落ちない気もしたが、唇を尖らせながら「ありがとう」と受け取ろうとしたら、「半分だけね」と一度中華まんを引っ込められた。
ちぇっ、このケチ野郎。

身長高くて野球部でも活躍してて、でもってファンの女の子から“エーデルワイス白井”とか言われてて、ちょっと調子に乗ってるんじゃないの?
だいたいエーデルワイスってなんだよ!エーデルワイスが白い花を咲かせるから?
でもってこいつが“白”井 “花”太郎だから?
エーデルワイスってドイツ語で高貴な白って意味だとか、この前友達が黄色い声をあげていたことがあったけど、このゲス野郎のどこにそんな気品が溢れているというのだ。

みんなの目は節穴なのか?
それとも私の感性がおかしいのか?