私が見世物の様になっているのを海斗は凄く気にしてくれていたが
海斗だって同じ位注目されているって事だよね・・
上級生の視線なんて大した事じゃない、
私は一緒に登校出来る事の方が何十倍も嬉しい。
見世物パンダよりも辛いのは高校一年生になった海斗とは棟も別になり、
偶然会う事も減り、
なによりも斉木さんとクラスが同じになった事が私を苦しめていた・・
グランドで海斗を見つけると必ず傍に斉木さんが居た・・
必ずといっていいほど何かしらのイベント時には
海斗、あ~君、斉木さんともう一人の女子で居る事が常だった。
そんな時の海斗は私と一緒の時とは違う顔を見せている、
胸が苦しくて誰かこの苦しみが無くなる方法を教えて欲しい
助けて欲しいと切望していた。
斉木さんと一緒に居る女子は落合胡桃さんだと解った。
あ~君の幼馴染で海斗の塾仲間で斉木さんの親友。
だからか落合さんは道場に様子を見に来たことが何回かあったが
最初見かけた時の視線は鋭くて海斗を好きなのかと
思ったくらいだがどうも斉木さんの親友で
海斗の傍にいる私の事が面白くない存在なのだと漸く解った。
親友が好きな人の側に居る目障りな私を睨む・・
その意味を考えていた・・
斉木さんとの登校を私が邪魔しているから・・
海斗は斉木さんと登校したいのに私と登校するから・・
邪魔者と斉木さんと海斗が思っているから??
気が付いた時から海斗しか好きになった事がない
恋愛偏差値の低い私にはこの状況が解らず海斗への想い、
切なさ、斉木さんへの嫉妬心、
落合さんの行動は私を苦しめるには十分だった。
海斗と斉木さんが一緒にいる姿は2歳年下の私と並んでいる時より似合っている・・
そんなのは誰が見ても解るのも知っている。
そう思ってズキっと痛む喉の奥から胸・・
その痛みを緩和させる術を私は知らず
海斗への恋心を減らす事も出来ず。
ただ窓からその姿を眺め同い年に生んでくれなかった事を恨んだりもした。



