海斗と二人で歩く帰り道
「海斗、医学部合格おめでとう。」
「有難う。杏那に祝ってもらうのが一番嬉しい」
そう笑ってくれる笑顔にキュンとする。
この笑顔が私だけに向けられていたら・・
斉木さんにもこの笑顔見せているのだろうか・・
斉木さんが私に似てくるのは海斗のタイプの女性が髪の毛がサラサラな人だから?
そんな事を歩きながら考えていた私はフト気が付く・・
私がつけているヘアアクセは海斗がプレゼンとしてくれている物が占めている・・
それと海斗ママが・・
着ている洋服も海斗ママの勤めている会社の洋服・・
もしかして私は海斗の好みのタイプになるようにプレゼントされているの?
もしかして斉木さんにも同じように??
「杏那どうした?」
「なんでもないよ」
「で、何時 僕に話すの?」
「??なにを?」
「さっき、落合と話していた内容。」
もし私が考えていたことが事実だったら・・
海斗は私から離れてしまう・・
それは耐えられない・・
「約束したでしょ?女子トークの内容は聞かないって」
「杏那が僕に隠し事するなんて」と子犬の様に眼をウルウルさせるのは反則。
「ダ~メ 教えない。女子トークは秘密だから楽しいの」
すると急に真面目な顔をして
「杏那、なにかあったら必ず僕を思い出して・・何時でも駆けつけるから。」
「ありがとう」と口にするけれど、
心の中でもう直ぐ卒業して離れ離れになってしまうのに・・
大学生になったら斉木さんと一緒に居て
私の事なんて忘れちゃうくせに・・と思う反面、
あの日の様に『同じ学部で待っている。』と言ってくれるかもと
期待している私が居る。



