幼馴染に恋をして(杏那ver)


一度、家族で藤原家の食事会に訪れた時に
エントランスで斉木さんとすれ違った時はゾクっと鳥肌が立った。

父がエレベーターの中で
「さっきのすれ違った子 杏那と似ていた・・今時の女子高生は似るのかね~」
の言葉に(やっぱり・・子供の気のせいじゃないんだ)と・・

斉木さんが何をしたいのか解らなかった・・

もしかして、海斗が私の髪の毛を掬う仕草を彼女にもしていて
フワフワの髪の毛より真直ぐの方が海斗はスキって口にし、
その通りにしたとか?

私はその考えで胸が苦しくなり

彼女が私に似てきている事より海斗が
彼女の髪の毛を私にするようにしているかもとの考えに辛くなった。

海斗のあの仕草は昔から・・

だから私だけにするとは限らない。
なんでその事に今まで気が付かなかったのだろう・・

もしかしたロングヘアーのサラサラと
髪が揺らめくのが好きで同じことをしているかも・・

そう、私にする仕草が私だけ。特別なんだよ海斗は言ってくれたことは無いもの・・

あれは癖みたいな・・

王子になら誰だって髪の毛を触られて
嫌な気持ちになる人が居るわけない・・

そんな考えが私の頭の中を支配し

その日の食事会は何を話し、何を食べたかも覚えていない・・