「ゆんは普段ツンツンしてるんで、弱ってこんなメッセージを送ってくるのは、珍しいんです」
「……確かに」
ココちゃん、的確なこと言う。
さすが、ゆんちゃんのお友だち。
「わたしがゼリーとか買っていこうって思ってたんですが……、しゃーなしです、先輩に譲ります」
「……え、」
「ゆんにはわたしが行くって伝えておくので、サプライズで行ってあげてください」
「ココちゃん……、いいやつ、」
「ゆんが喜ぶのがいちばんなので」
なにそれ、ちょっとゆんちゃんの友だち、超いい子じゃん。
キラキラ目を輝かせてココちゃんの話に食いつく俺に、矢倉と夏川くんがヒソヒソ「単純かよ」「子どもっぽいですね」とかなんとか会話してたけど。
聞こえないし、いま、俺なんとなく幸せだから。



