ついに……爆発した胡子ちゃんにそう言われてしまった。


慌てて首を横に振ろうとするけど、クラスのみんなが苦笑いしてこんなふうに声をかけてくる。



「うん、香田さん、お幸せに」


「これ以上、リア充見てられないわ、お幸せに」



「バンリ先輩がこんなのはじめて見た……。
お幸せに」



夏川くん、三木さん、マリちゃんと。


ほかにも呆れたような面白がるようなエール(?)をもらって、……なんともいえない複雑な気持ちになった。


もういっかい助けを求めるべく胡子ちゃんを見たら、さっきとは打って変わって穏やかな表情で……、こう言ってくれた。


「わたしはね、なんだかんだ、ゆんが幸せそうで嬉しい。それにもうそろそろゆんは休憩だから、思う存分、先輩との学園祭楽しんでおいで!」


「胡子ちゃん……っ」