誘惑じょうずな先輩。



「あー……もう、かわいすぎて罪なんだけど、」


「……?」



「そんなかわいい格好して……、
ムリ、なんかいろいろ嫉妬してムリ」


「先輩……?」





「……ゆんちゃんのばか、」




え、なんで。

そんなの言ったら先輩だって、先輩だって。



待ってて、なんて理不尽は約束残して。

かと思えば、会いたいときに来るし。


欲しい言葉、ぜんぶくれるし。



わたしの気持ち、めちゃくちゃにするし。


ばかなのは、どっちなの先輩。




「スカート短いし、……もう、俺、こんな気持ちなったことないのに、」


「先輩」



「ごめんね、ゆんちゃんちょっと借りる」




見守ってくれていたクラスメイトにそう声をかけたと思ったら、早くもわたしの手を引いて歩き出した万里先輩。


いつもらしくなくて、またちがう一面が見れたみたいで、好きって思う気持ちが強くなった。