社交的な性格からクラスの人気者で、
男女共と仲がいい人。


そんな人の意見ということと、素敵な案だということで教室が一気に湧く。



「三木!それナイスだわ!」



マリちゃんも目をキラキラさせて頷く。


彼女も実行委員でなかなか決まらないと大変なんだろうから、安心した様子。


ひとまずはコスプレ写真館の案が採用されそう。



「夏川くんて、コスプレ……するの?」



となりで気だるげにうとうとしている彼に、小声で尋ねる。


夏川くんという人は、学園祭という大事な行事に参加する意欲があまりなさそうに見える。


だからといってはなんだけど、夏川くんがコスプレなんて……制服以外の服を着て楽しんでる姿が想像できない。


失礼な話なのかもしれないけど、本音なんだから仕方ない。