誘惑じょうずな先輩。



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「怪我したのって……、このひと?」



「おう」




「すっごい元気そうだけど……、」



「おう」





「……え?」




保健室について、扉を開ければ。

そこにいたのは、銀髪の男の子。



……大あくびをして、ベッドに転がって
…………なんか充実している。


どこからどうみても怪我人には見えない。



だから、夏川くんに聞いたのに、一定の返事しかくれない。



どうしたらいいのか迷うけれど、とりあえず銀髪の男の人に声をかける。



「あの……、」



おそるおそる、って感じ。


でも、夏川くんの友だち(?)なら悪い人じゃないと思うからそこまで警戒心はない。



「なに」




切れ長の瞳。


とってもお顔が小さくて、ましてやすっごくかっこいい。


つり目で、どこか冷たい雰囲気をもつ彼……、そんな印象。