それからの一か月は、あっという間に過ぎていった。



高校3年生。


受験のため、大学受験を控える者たち以外は、学校が休みになり、私も専門学校には合格していたため、直哉と過ごす時間が多くなった。
 


2人でいろんなことをしようといって、旅行も行った。



イルミネーションも見に行った。


テーマパークも行ったし、カフェ巡りなんかもしてみた。



一緒に直哉の家で料理も作ったし、ゲームもした。



私のやりたいことすべてに直哉は文句ひとつ言わず、付き合ってくれた。


相変わらず、私のことを馬鹿にしてくる姿勢は変わっていはいないが、それはそれでもうよかった。


それが私たちらしくて。


私もそっちの方が気を使わないで楽だったから。



だから別れの日が一生来るなって、心のどこかで思ってた。



だけど、時間は有限だ。


前にケントさんが私に言った言葉を思い出す。