まあ、それが咲と根岸くんらしい。

「あ、これ。借りてもいい?」

私は根岸くんに聞いた。

「いいよ」

根岸くんは笑顔で私に返事をした。

「ありがとう」

私は微笑んで、お礼を言う。

「いえいえ。はい」

根岸くんはフッと笑って、私を見て返事をしていた。

「よし!今日から聞く!」

私は立ち上がり、CDを片手に持ち、根岸くん達に声を発した。

「おー、よかったね。千花」

咲はニコリと笑顔を浮かべて、私に言う。

「うん。やっぱり好きなものは好きって言うと気持ちいいよね」

私は笑って、咲たちに言い放つ。

「本当、どうした?千花」

咲は心配そうに私に聞いてくる。

「いや、何もないよ」

私はそう言った時、根岸くんは私に話しかけてきた。