元ヤンキー男子はツンデレ女子を溺愛している

「…まあ、いいじゃん。さあ、行こう」

西原は悪戯な微笑みを浮かべて、私の手をグッと引っ張った。

「え?いや、ちょっと。西原!」

私は西原に手を引っ張られて、西原に言う。
だが、西原は言うことを聞かない。

「いいから、行くよ」

西原は私の手を引っ張って、どこに向かうか分からないのに走り出した。

はああ。はあはあ。

走るのを止まると、私は息切れをした。

着いたのは、映画館だった。

「今から映画観るの?」

私は呆然と映画館入り口に立ちつくしていた。その隣にいた西原が声を発する。

「そう。今から観るよ。チケット買っておいたから。これ」

西原は私にはいっとチケットを渡してきた。
それは、私が観たかった映画だった。

恋愛映画だけど、主題歌は私が好きな歌手・伊勢宗介なのだ。

え?なんで?
なんで西原が。調べてくれたのかな。

「あ、ありがとう」

私は渡されたチケットを見て、西原に礼を言う。

「これ、好きだった?」

西原は心配そうに私に聞いてきた。

「うん、映画は分からないけど、主題歌は伊勢宗介だったから、観たかったんだ」

私はまだ現実を把握できなく、目を丸くしていた。

「よかったー!千花が喜んでくれて、結構悩んだんだよね」

西原はホッとしたように顔を緩めて、微笑んでいた。

「…ありがとね」

私は少し微笑んで、西原に返事をする。