大好きな人にフラレる思い、痛い程わかるのに…


瑠奈さん…ごめんなさい。


『お前は全く悪くない。悪いのは…勝手なことばっかり言ってる俺だから。瑠奈にも…桜桃羽にも…申し訳ないと思ってる』


『私には謝らないで。私…やっぱり最低だよ。誰が好きなのかわからないとか、いつまでも迷って、本当…子どもじゃないんだから。それくらい…自分でちゃんとケジメつけたいのに…情けな過ぎるよ』


『俺達は機械じゃないんだ。人間なんだからさ、決められないことがあっても仕方ないだろ。大丈夫…焦ることないから。でも…やっぱり、期待はしてしまう。今日はさ、本当はお前にサッカーしてる姿見せて、ちょっとでも点数稼ぎしたかったんだ。な、俺、桜桃羽より最低だろ?』


そう言って…優しく龍聖君は笑ってくれた。


私のこと…


ダメなやつだって責めないんだね…


大学時代よりもっと優しくなってるよ、龍聖君。


本当に…


サッカーしてる姿も、カッコよかったし…