一夜の奇跡は真実の愛を灯す~副社長の甘い誘惑に溺れて~

『そうだったんですね…桜桃羽さんをフルなんて、最低な男です』


麗央さんと同じこと言ってくれてる…


『でも、きっと…ダメなのは私のせいです。私に魅力がないから浮気されたんです。だから…仕方ないです…』


本当に…そうだと思ってる。


魅力があれば、浮気なんか…されないよね。


『魅力がないなんて、そんなこと…桜桃羽さんの魅力に、誰よりも僕は惹き付けられてます』


そう言って、工藤先生は…そっと優しく私の髪に触れた。


セクシーな香りが、フッと私にまとまりつく。


その香りにクラクラする。


私は…


そんな工藤先生に対して、嫌悪感はなかった。


『先生…私は…こんなダメな女だから…今は…自分が自分でよくわかりません…』