教室にいる時とは違う…


「陶芸家」


みたいな何か威厳のある物を背負ってる感じがする。


あと…


やっぱり、掴みどころのないミステリアスな雰囲気がなんとも艶美で…


麗央さんよりは少し低いかも知れないけど、それでも十分長身で、少しルーズな感じがするのに、それが余計に色気をまとってカッコよくて…


眼鏡も本当によく似合って、きっと、頭もいいんだろうなって…


勝手な想像ばかりしてしまう。


『あ、あの、今日はこちらにお招き頂きありがとうございます。えと…他の皆さんはどちらに?』


『…こちらに』


『あ、はい』


あまり多くを語らない工藤先生について、私は店から続く工房に入った。


素敵だ…


工房って、なぜか古めかしくて散らかってる印象があったけど、ここは…


全然ごちゃごちゃしてなくて、スッキリとした空間だった。