私とどっちが良かったの?


って…


これ、ただの嫉妬…だよね…


負けたのは…


完全に私なのに。


あれこれいろいろ考えちゃって、往生際が悪いよね。


すごくみっともない。


きっと…


その人の方が…


良かったに決まってるんだ。


だから私は…


捨てられたんだ。


ちゃんと考えて…


ちゃんと自分で納得したかった。


だけど…


わかってても、涙が溢れ出す。


涙の止め方って、どうやるんだった?


そんなの、今まで考えたことなかった。


わかんないよ…


全然、わかんない。


あとひと口、カクテルを飲もうとしたのに…


もうグラスには、何も残っていなかった。