人のために作るなんて初めてだ。


考えるだけで、ウキウキしてる私。


『急に目がキラキラし出した。素敵ね。いいわぁ。その気持ちがあるなら…あなたは大丈夫ね。趣味も大切にしながら、仕事も頑張っていきましょ。資格を取りながら、どんどん上を目指して。外資系は完全歩合制だから甘くはないけど、大企業や富裕層相手に成績があがれば…一攫千金も夢じゃない。ノルマをプラスに考えて、前向きに頑張っていけば案外楽しいものよ。そうね、じゃあ…お茶碗をお願い。私ね、ご飯大好きなのよ。白米が美味しく感じるようなお茶碗を頼むわね。嫌だ、また太っちゃうじゃない』


波山さんの笑う顔、本当に可愛い。


こんな大人に…私もなりたい。


心からそう思った。


『はい!頑張ります。まだまだ未熟なので迷惑かけちゃいますが、よろしくお願いします…あと、お茶碗了解しました!とびっきりご飯が美味しく見えるお茶碗作りますからね』