『ええ、そうよ。水瀬ちゃんのことは、副社長から聞いてるから。俺の大切な人を…頼むってね。でも、大丈夫よ。あなたと副社長の関係は他には誰も知らないから。今から、チームのみんなに紹介するわね。一応、うちのグループのチームリーダーは私だから、何でも聞いて』


『あ、はい。よろしくお願いします』


私と麗央さんの関係…って…


波山さんは、どこまで聞いてるんだろう?


その日から、私は生保レディになり、何もわからないまま、それでもなんとか波山さんにしがみついて勉強を重ねた。


波山さんはとても面倒見が良くて、先輩の鏡みたいな人だった。


弱音を吐いたり、嫌味や悪口もいわない。


仕事の成績はいつもトップで…


ニコニコ笑ってるとこしか見たことない。


どうしたら、こんなにキラキラした生き方が出来るんだろう。