私は…


自分に自信がないって、全てのことから逃げてたんだと思う。


傷つきたくなくて、いつも楽な方を選んで、何も考えられないフリをしてたのかも知れない。


答えは…


こんなに簡単だったのに…


『ずっと側にいる。ずっとだ。桜桃羽を誰かに取られるくらいなら、俺は死んだ方がマシだ。絶対に…誰にも渡さないから』


麗央さんになら、私は…


どんな風にされてもいいと思った。


『桜桃羽と一緒にいて、こうして抱き合っていられる時間を俺は1番大事にしたい』


『嬉しい…私、幸せ過ぎて…怖いです』


『もう、そんな改まった言葉遣いは止めて。敬語なんて俺達の間には必要ない』


私は、素直にうなづいた。


2人の心に宿った熱は、いっこうに消えることはなく…


真夜中を過ぎても、私達は刺激的な世界から抜け出すことは出来なかった。