きみのへたっぴな溺愛

「…迷惑じゃない…?」

「全然。むしろ大喜びでしょ。衣織ちゃんが行ったら、元気100倍!ハルトンマンになるね」

「ハルトンマンって…」


なにそれ……。キャラクターと化した遥斗くんを想像して、ちょっと笑ってしまったじゃないか。



「あ、じゃあ…なにか買っていくね。遥斗くん、なにが好きかな…?」

「えー。いいって、いいって。衣織ちゃんが行くだけで充分すぎるから」

「そんなこと…」



ないだろうけど、お世辞でもそう言ってくれるのは嬉しくなる。

だけど、浮かれたままお見舞いに行くなんてできないから。


「好きな食べ物とか…知ってる?」


もう一度聞いてみた。


「うーん。プリンが好物だったはず。あ、すげーツライみたいだけど、プリン食べたら治るんじゃない?」