きみのへたっぴな溺愛

「遥斗くんに会うのが恥ずかしかったんだね」


その気持ちはよくわかる。

お魚さんたちの照れ隠しなら、臨時閉館でも仕方ない。


「また来よっか」

「うん。そうしよ」


水族館は今度のお楽しみにとっておくことにして、とりあえず来た道を戻る。


「あっ、駅のさ、水族館とは反対側に、ショッピングモールみたいなのあったよね?」


歩きながら、どうしようかと考えていたら、そのことを思い出す。


「あぁ、そうだね。そこ行ってみよっか?」

「うん」


遊べそうな場所があって助かった。

のんびり足を進めて、ホッと息をつく。

…よかった。
ショッピングモールはちゃんと営業中だ。


「あ、映画館あるよ。なんか見る?」

「ほんとだ。いいね、遥斗くん見たいのある?」

「うーん………あっ、これは?」


遥斗くんが右手で指差したタイトルに大きく頷いた。

そのまま映画館に向かったら、あと15分で始まるのがあり、それのチケットを買う。