好きになってごめんね。〜たくさんの幸せをキミと〜

えっ──。

私は隠れる暇もなく雪ちゃんと対面してしまった。

「な、菜乃花......。」

雪ちゃんは私の顔を見るなりびっくりした顔をしていた。

それもそのはずだ......

たった3日とは言え、私はほぼ寝ない状態で勉強ばかりしていたから、髪もボサボサできっと私の顔はやつれている。

「ひ......久しぶりだね、雪ちゃん」

泣きすぎたせいで喉が涸れてかすれた声しか出ない。

「......うん。久しぶり、」

お互い沈黙が続いた。