好きになってごめんね。〜たくさんの幸せをキミと〜

もう遅い。
自分で彼の手を離したのだから。


「うぅ〜っ」
だからなく資格なんてない......ないのに、どうしようもなく溢れてきた感情は涙となってあふれだしてきた。

「ふっうぅ〜大好きっだよ、そーちゃっうぅ〜」

今でも大好き。
この感情はどうやったらなくなるの。
もうわかんない......。

幸い彼女は私がぼう然としている合間にいなくなっていて、泣いたところは見られなかった。

だけど、もう教室には戻りたくなくて私はそのまま教室に戻らずに学校を出た。

こうして長い長い夏休みが始まった。