「......そう、わかった。」
彼女はそう一言残し教室を出ようとした。
「おい!待てよ、何がわかったんだよ。」
こっちはなんのことだかさっぱり分からないのに......まだ何も解決できてねぇよ。
「一条くん......今回のことは菜乃花の誤解だと思うけど、一条くんもいつまでも怯えてないでいい加減この関係に終止符でも打てば?」
......怯えてる、俺が......。
彼女はそのまま話を続けた。
「どうせ、この関係が崩れるのが怖いとか思ってるんでしょ......?振られたら幼なじみですらいられないとか、」



