好きになってごめんね。〜たくさんの幸せをキミと〜

伝えるんだ──そうちゃんに!

「あの、そーちゃん一緒に帰ろう?」

SHRが終わって私はそーちゃんの席まで行き一緒に帰ろうと話しかけた。
昼間は逃げた手前顔を見ることが出来ない.........。

手に持っていたカバンをギュッと握りしめ肩を竦めてそう言い放った──。

「あぁ、」

そーちゃんはそう言い放ったあとガタッと席をたち廊下に足を向けて歩き出した。

やっぱり逃げたこと怒ってるのかな............?

「あ、待ってよそーちゃん」

私は彼の後を追いかけた。
歩くのが早いそーちゃんはいつも私のスピードに合わせてくれているから、追いつくのが大変で
追いついた頃には昇降口の前だった。

「はぁ、はぁっ はぁっ待っって、そーちゃ....ん」

必死で追いかけたのに昇降口でやっと追いついた
彼は歩いているつもりでもこっちは後者を全力疾走した............元々走るのは得意じゃなく、遅い方ではあったけど、こんなにも追いつけないとは思ってもみなかった。