好きになってごめんね。〜たくさんの幸せをキミと〜

そして、迎えた翌日。

いつもなら菜乃花と一緒に行く学校......でも今日からは一人......。

あんなに拒絶されたら、きっともう一緒に行くなんて、できない。

そう思った俺は彼女と行く30分後に家を出た。

学校に着くと色々な人がこっちをチラチラ見て何かコソコソと話している。

だけど、そんなのどうでもよかった。

誰に何を言われようと今は気にしている余裕なんてなくて......。

俺は席に着くなりただボーッと窓の外を眺めていた。

靴はあったが菜乃花は教室にいなくて、そればかりが気になっていた。