菜乃花が怯えるほど、俺は強く腕を掴み怒鳴ってしまった。

自分がしたことを思うと、菜乃花が離れていくのも無理ないと思った。

その前からきっと、俺にも要因があったんだとその時はそう思った。

だけど後々考えてみてあの時、菜乃花と距離をとるようなことをしなければよかったと後悔した。

後悔はしたけど昨日の今日で話しかけることなんて出来なくて、どうすることも出来なかった。

自分が情けない......

手放したくないと思ってても、手を離したのは自分で俺は......何がしたいんだろう。