それ程までに、彼女のことは知り尽くしている......そう思ってた。

だけど実際そうじゃなくて知らないことの方が多かった。

菜乃花に''好きな人’’がいるなんて思ってもみなかった。

あの昼休みの悩みはこの事だったのか......

まるで、点と点が繋がったような感じがした。

ずっと見守ってきた、幼なじみで大切な女の子......。

代わりなんて居なくて、手が出せないほど大切で大事で......この存在が離れてしまうと思うと、自分の感情を抑えることなんてできなかった。