好きになってごめんね。〜たくさんの幸せをキミと〜

「なんでそんなことになってるの?一昨日まで普通だったじゃない......っ。」

「......うん。そうだね」

確かにあの日まで──あの光景を見るまでは普通だった......。

「じゃあ──「見ちゃったの」

「えっ......見たって?」

「昨日そーちゃんを探して、学校中を走ったの......早く伝えたくて、でも見つけた先にいたそーちゃんは私が見た事ない女の子と抱き合ってて.....っ」

間髪を入れずに話し続けた。

「そんな姿を見たら、幼なじみなんかじゃいられないっ私がいたらきっとそーちゃんの邪魔になる......そう思ったの......。」

自分でもわかるぐらい私の声は震えていた。

「......菜乃花。」