好きになってごめんね。〜たくさんの幸せをキミと〜

震え混じりにそう言うと彼はハッとして私の腕から手を離した。

「ごめん......ごめん菜乃花、」

「こんなんじゃ、幼なじみ失格だな......わかったよ菜乃花。これから俺たちはただのお隣さんで同級生だ......じゃあな。」

そう言って彼は去っていってしまった。

ここが学校の近くだということを忘れて私達は言い合っていたんだ......。

痛......

何傷ついてるんだろう......。

自分から言い出したことなのに......。

案外私たちの関係はこんなにも簡単に途切れてしまうんだ。