好きになってごめんね。〜たくさんの幸せをキミと〜

間違わなくてホッとしたと同時に、少し......苦しくなった。

「それじゃあね、そーちゃんまた明日」

「あぁまた明日な、」

菜乃花が家に入っていくのを見届けてから、俺も家に入った。

やっぱり菜乃花は俺の事男としては見てないようだな......
隣に住む幼なじみ......きっと菜乃花の中ではそうなんだと思う。

昔言われた''家族みたいな存在’’きっとその言葉を言われた時から俺の中でずっと引っかかっててなかなか幼なじみという壁を壊せずにいるんだと思う。

「早く俺を好きになれ......菜乃花」
この時の俺は、菜乃花が泣いているなんて知る由もなかった。