好きになってごめんね。〜たくさんの幸せをキミと〜

「ごめんな」
結局この一言になってしまった。
それから菜乃花のペースに合わせて歩き出した。

その間俺たちの間には会話がなくただうちの方向に歩くだけ......。

菜乃花の方を見ると何やらすごく悩んでいるような顔をしていた。
昼の時も、なにか悩んでいるみたいだった......
あれは結局なんだったんだ。

思い出したら気になってきた。
昼間は誤魔化されてしまったけど、今なら聞けるんじゃないか......

俺はそう思い足を止めた。

「そーちゃん ​──「菜乃花」」

菜乃花がなにか言おうとしていたが、それよりも先に悩んでることが気になって、そのまま話を続けた。

「菜乃花俺、ずっと気になってるんだけど、昼休みの時何に悩んでたの?菜乃花はあの時『何でもない』って言ってたけど──やっぱり気になって............」