好きになってごめんね。〜たくさんの幸せをキミと〜

昇降口に着いたあと俺はようやく彼女が着いてきてないことに気づき、周りを見渡したら。
菜乃花が息を乱しながら俺のところに駆け寄ってきた。
「はぁ、はぁっはぁっ待っって、そーちゃ....ん」

「あぁ、悪い......歩くの早かったよな?」

急ぐことで頭がいっぱいだったため、菜乃花が運動音痴なのをすっかり忘れていた。
菜乃花は歩くのがゆっくりだからいつも俺が菜乃花の歩く速度に合わせてた。

でも今は俺の速度でしかも急いでた、菜乃花がおいつけるはずがない。

「だっだいじょうぶだよこれくらい!」

嘘つけ、息上がってるぞ、大丈夫なわけないだろう......本当なら家までおぶって帰ってやりたい。
けど、人の目も多いためできない。俺はいいがきっと菜乃花が嫌がる。