好きになってごめんね。〜たくさんの幸せをキミと〜

「そーちゃんお昼食べよ?」
私とそーちゃんはほぼ毎日一緒にお昼を食べている。

「あぁ......」
彼はそう一言言って席から立ち上がった。
普段の彼はこんなに無愛想ではないけれど、学校ではそーちゃんへの女の子の視線がものすごく熱いため、たまに女子に絡まれた日とかは機嫌がすっごく悪くなる。

そーちゃんは入学当初から騒がれていた。
ダークブラウンの髪色にぱっちりとした切れ長の二重。スっと通っている綺麗な形の鼻に少し薄い唇。
スラっとしていてモデルのような体型に 高い身長それに、
成績優秀、スポーツ万能、才色兼備を兼ね備えた
まさに完璧なそーちゃん
そんな完璧なそーちゃんを女の子たちはほっとくわけもなく、気づいたらあっという間に学校中の有名人になってしまった。

だからお昼は少しでも人がいない所で食べたいとそーちゃんの要望で、人があまりいない屋上で食べている。