好きになってごめんね。〜たくさんの幸せをキミと〜

キーンコーンカーンコーン

「ほ、ほんとになんでもないもんチャイムなったから戻る」

頬を掴んでいた手を取り菜乃花は足早に去っていった。

「あっおい菜乃花!」

あークソ逃げられた。
一体何に悩んでんだ......気になる。

菜乃花が俺に悩みを言わない時は絶対に何かある。

「あークソマジどうしたらいんだよ......。」

大の字に寝っ転がった。

空はこんなにも晴れていて綺麗なのに俺の心は沈んでいく──。