「「菜乃花!!」」
お父さんとお母さんが二人揃って私を見下ろす。
あぁ....やっぱり目覚めてよかった。
二人の顔、最後にちゃんと見れて。
「あ....、.....」
喋りたくても呼吸器が邪魔で上手く話せない。
「お父さん、呼吸器を外してあげてください、娘さんの最後の言葉になると思うので」
医師にそう言われると息をゴクッと飲んでそっと私に取り付けられた呼吸器を外した。
「お父さん...ありがとう...仕事、忙しいのに」
いつもは忙しくてあまり家にいなかったお父さん。
私が入院してからというものほぼ付きっきりでいてくれた。
「仕事のことは気にするな、俺にとっての一番は家族なんだから......もっと....菜乃花との時間をとればよかったって少し後悔しているよ」
話していて眉が少し下がる。
そんなことないよ、忙しくても小さい頃からずっと大切にされてた。
忙しくても私のために時間をとって色々なところに連れていってくれた。
「お父さんは小さい頃から私の自慢のお父さんだよ」
伝えたかった言葉。
「あぁ...そうか、」
『ありがとう』と言いながら涙を流すお父さん。
「菜乃花はお父さんたちの宝物だよ」
頭をポンポンと優しく撫でられる。
「うっ....っ....うん」
お父さん、ずっとずっと大切にしてくれてありがとう。
昔も今もずっと大好きだよ



