好きになってごめんね。〜たくさんの幸せをキミと〜

どーしたんだ、いつも美味そうに弁当を食べる菜乃花が。なんか表情がいつもより暗い気がする。

「全くボーッとしすぎ............」

「ご、ごめん」
やっぱり笑顔が曇って見える......気のせいか?

「なんか悩み事?」

「............悩みってほどの事じゃないよ、」

間を置いた後に菜乃花がそう言った

「そっか、ならいいんだけど、......なぁーんて言うとでも思ったか!菜乃花ホントはなにか悩んでんだろ!」
菜乃花の頬を軽く両手で引っ張った。

笑顔で言ったみたいだったが、全然笑えてなかった。俺たち何年一緒にいると思ってんだそれくらい分かる。

「いひゃいよ〜そーひゃん」

「俺に隠し事をしようなんて100年早いわかったか?」

菜乃花はすぐ顔に出るからなにかに悩んでるなんでお見通しだ。