お母さんの瞳が大きく見開く。
何かを言おうと口をパクパクしているがその言葉を聞く前に部屋の扉が開いた。
───ガラガラ。
入ってきたその人はしゃがみこみ、お母さんの肩にそっと手を置いた。
「お母さんのことは私に任せて、菜乃花は寝なさい」
優しく頭を撫でられる。
優しくて大きな手....
なんだかホッとする。
良かった...
お父さんが来てくれたからお母さんのこと一人で泣かせないですんだ。
「あ、あなた...」
お母さんはそのままお父さんの胸の中でわんわん泣いた。
私はそれを見届けたあとスっと意識が遠のいて眠った。



