好きになってごめんね。〜たくさんの幸せをキミと〜


ごめんね、お母さん.....

きっと今頃泣いてる。

出て行くときの横顔に涙が一瞬だけど見えた。


私に兄妹がいたら良かったな....


そしたら、お母さんたちの悲しみも半減できたかもしれないのに。


───ズキッ──


「ゔ....っ」


頭にピリッとした痛み.....


ナースコール、押さなくちゃ!!

だけど、思ったように手が動かない。


「ごめんね、菜乃花遅くなっちゃ──」

御手洗から戻ったお母さんは私の異変に気づいたのか慌てて駆け寄ってきた。