好きになってごめんね。〜たくさんの幸せをキミと〜

「ふふっでも、そんなに嫌なら逃げればよかったのに、」

花がほころぶように笑う菜乃花。
はぁーマジ可愛い。

白い肌に紅潮した頬に、ぱっちりとした大きな瞳ふわふわしている栗色の髪。ブレザーを着ていてもわかる華奢な身体。まさに護ってあげたくなるようなタイプだ。

何年も1緒にいるのに、顔を合わせる度可愛いと思う。
「用事があるからって言って逃げたのに追いかけてくるんだよ」

「そっか〜それは大変だったね、」

俺の話を聞きながら弁当を食べ始めた菜乃花。

なんとも思わないのか......俺が女子と話していようと菜乃花は......なんとも思わないのか......?

少し落ち込んでいると

「おーい菜乃花箸止まってるぞ?」

「えっあ、ほんとだ......」