──水族館当時。
......あの時のままだな。
何も変わってない、それもそうかあの日からまだあまり経っていないのだから。
ここの思い出なんか新しい彼女で、上書きしてやる。
「一条くーん!おまたせっ」
──ッ
現れた彼女はあの時菜乃花が着ていた服と似た格好をしていた。
ふんわりとした女の子らしいワンピース。
あの時の菜乃花も似たような格好をしていた。
「一条くん?」
「......服、可愛いね似合ってる」
「あ、ありがとう」
はぁー俺は何を思い出してるんだ....
こんなんじゃダメだ、彼女に集中しよう。