好きになってごめんね。〜たくさんの幸せをキミと〜

「ん.....っ.....」


──パチッ。


「菜乃花、起きたの.....」


お母さん....?


そっか、夢......だったんだ.....。


「うん。寝ちゃってたみたい!」


笑顔を取り繕う。


お母さんは何かを話そうとしている。

その話はきっとさっきの先生との話。


「菜乃花、あの──「いいよ話さなくて、」


言葉を遮った。


「治らないんでしょ、私。」


そんな感じは薄々わかっていた。

だから苦しそうな顔しないでお母さん。