好きになってごめんね。〜たくさんの幸せをキミと〜

こうして、私は本格的な治療が始まった。



「う....っ....」


気持ち悪い...。


抗がん剤が強くて何度吐いた。



「菜乃花、頑張って!大丈夫よすぐ良くなる」



お母さんが私の手をぎゅっと握る。

震えてる。

だけど、

温かい。




──雪ちゃんと約束したんだ。
こんなことでへばってられない!




何日かしたら抗がん剤は慣れてくるらしい。

だから、大丈夫。

この山を超えれば治る。










──だけど、何日経っても良くなることは無かった。