そんなに酷いこともないだろう....


「気にするな、大したことじゃない」


「いや、でも.....」

「それより早く要件を言え....」



「えっ、えぇ....菜乃花が二三日学校に来てないのよ....」


そんなのたまたまだろ....

どうせ風邪とかだろ、


「一条なら何か知ってると思って」


知るかよ.....そんなこと


「知らねぇよ.....今後菜乃花のことは俺に聞くな....」


「な、なんでよ!!あんた幼なじみで彼氏でしょ!」


「別れたよ、菜乃花とは....」


いざ口にしてみるとやっぱりつらい....


下を向いたまま強く拳を握った。


「は!?な、なんでよ、どうしてッ」


カッとなったのか俺の胸ぐらを掴んできた。


「....し.......ねぇょ.....知らねぇよ!!こっちが理由聞きたいぐらいだよ....っ」


「ごめん、一条....」

こんなの八つ当たりだってことぐらいわかってる。


一宮は悪くない。


けど、冷静ではいられなかった。