好きになってごめんね。〜たくさんの幸せをキミと〜


「っ、ごめんなさい....もう私は、その気持ちを返すことは出来ない....っ一緒にもいられないっ」



真っ直ぐに告げられた言葉──。


その言葉の捉え方すらも分からない。


返す言葉も見つからない。


ただその場に立ち尽くすだくけ....



「っ菜乃──」


言おうとした瞬間菜乃花に阻止されてしまった。



「さよなら、輝空──」


最後に微笑みながら別れを言う彼女はそう言い残すと、スタスタと歩き始め温室を出てしまった。


俺は去っていく菜乃花をただ見つめていることしか出来なかった。



追いかけたかった....けど、足が動かなかったんだ。