好きになってごめんね。〜たくさんの幸せをキミと〜


続きを話そうとする菜乃花の口を、聞きたくなくて自分の口で塞いだ。



「.....んんッ」


これ以上聞いてしまったら、本当に終わりそうで怖かった。



「い、や....っ.....やめて!」


ドンッと突き返される。


菜乃花からの初めての拒絶。


俺の中の何かが、グサッと何かで刺さったような音がした。



俺の目の前にいる菜乃花は呼吸を整えてスッとこちらを見上げた。



そして、ゆっくりと口を開き始めた。


「.....ごめんね、そーちゃん...けど私の気持ちは変わらないの...」



そうだろうな....

その目を見ればわかる。