はぁーいつもより一日が長く感じる。


菜乃花が休むことなんか、なかなかないからな....

まぁ、家の用事なら仕方がない....。



今日は部活もないし、HRが終わったら速攻で帰ろう....。



つーかこの先生話長すぎねぇか、かれこれ10分は話してる。




──キーンコーンカーンコーン。

「えぇ〜それじゃあHRお終にする」


よっしゃ!


HRが終わってすぐさま立ち上がって帰ろうとしたら。


──ブブッ。


ん?


メール、菜乃花から....

開いてメッセージを確認した。



【話があるの花時計公園のあの場所で待ってます】


あの場所....。


俺は直ぐにその場所に向かった。

今日はもう会えないと思っていたから、嬉しさを胸に抱き全力で走り出した。

一分一秒、ただ早く会いたくて。